《ホントに効果あるの⁉︎》プチプラで人気の「ハトムギ化粧水」3種を1ヶ月使い続けて比較してみた

今や化粧水の定番アイテムとなった、プチプラ化粧水の代名詞「ハトムギ化粧水」。プチプラかつ大容量で、毎日のスキンケアに惜しみなく使うことができると人気を集めている、雪澄「薬用美白水」、セザンヌ「スキンコンディショナー」、ナチュリエ「ハトムギ化粧水」の3製品の実力を比較検証してみました。

プチプラ化粧水の代名詞「ハトムギ化粧水」

《ホントに効果あるの⁉︎》プチプラで人気の「ハトムギ化粧水」3種を1ヶ月使い続けて総額500万の計測器で水分量の変化を比較してみた【検証】

今や化粧水の定番アイテムとなった「ハトムギ化粧水」。ドラッグストアで手軽に購入でき、プチプラかつ大容量な製品が多く、毎日のスキンケアに惜しみなく使うことができると、幅広い世代の女性から支持を集めています。

最近では、「ハトムギ化粧水」をコットンパックにしたり、容器を入れ替えてミスト化粧水として持ち歩いたり、他アイテムと組み合わせて効果を高めたりと、様々な方法で活用されています。たっぷり入っているから、顔だけでなくボディのケアにも使っているという人も少なくありません。

今回は、そんなプチプラ化粧水の代名詞「ハトムギ化粧水」の人気アイテム3種を比較検証。長年愛され続けている化粧水のリアルな評価を解説します。

ハトムギエキスって?

イネ科植物であるハトムギの皮を除いた種子は別名ヨクイニンと呼ばれ、保湿効果、消炎効果を持つことから、滑らかな肌を作る化粧品に使われています。糖類、アミノ酸類、コイクセノライドなどを含み、日本では昔から薬膳料理の材料や、肌を整える生薬として親しまれてきました。

ハトムギに含まれるアミノ酸は、水分を抱え込む性質を持つ天然保湿因子(NMF)の主成分であり、肌のうるおいを保つ大切な成分。血液リンパの流れをサポートする働きもあり、乱れた肌の代謝リズムを正常なサイクルに整えてくれます。

また、不飽和脂肪酸の一種であるコイクセノライドには、新陳代謝を活発にして皮膚のターンオーバーを促す働きがあり、肌トラブルの改善や、メラニン生成抑制(チロシナーゼ阻害)による美白効果も期待できます。

画像:コスメ研究所「ハトムギ化粧水」

【検証①】人気の「ハトムギ化粧水」3種を1ヶ月使い続けて保湿効果を比較

画像:コスメ研究所「ハトムギ化粧水」

検証①では「ハトムギ化粧水」3種を、約1ヶ月間使い続けて、水分量の改善度から保湿効果を比較してみました。検証で用いた「ハトムギ化粧水」は、プチプラかつ大容量で人気を集めている下記の3製品です。

①雪澄:薬用美白水
シミ・肌あれを防ぎ、透き通るようなお肌へ導く大容量美白化粧水。
容量:500mL
価格:900円(税抜)

②セザンヌ:スキンコンディショナー
しっかりうるおうのにべたつかないハトムギ化粧水。
容量:500mL
価格:650円(税抜)

③ナチュリエ:ハトムギ化粧水
毎日たっぷり水分補給。大人気の売上本数No.1化粧水※。
※インテージSRI セルフ化粧水市場(詰め替えを除く)
2014年11月~15年10月
容量:500mL
価格:650円(税抜)

保湿効果の検証方法は?

検証期間は2020年1月6日(月)から2月6日(木)までの32日間。1日1回、腕の内側の決まった箇所に同じ製品を塗布し、定期的に皮膚計測機器で水分量を測定。水分量の変化を記録しながら、検証初日と最終日の数値を比較して、どれだけ肌の水分量が改善されたのかを基準に、3つの製品を評価しました。

画像:コスメ研究所「ハトムギ化粧水」

水分量の測定に使用したのは、皮膚表面から角層に含まれる水分量を計測する皮膚計測機器Corneometer CM825(コルネオメーター)です。水分以外の物質の影響を受けにくく、短時間で測定が完了することから、幅広い場面で適用されていて、Corneometer CM825(コルネオメーター)を用いた研究論文も多数発表されています。

1ヶ月間の水分量の変化をグラフ化

画像:コスメ研究所「ハトムギ化粧水」

画像:コスメ研究所「ハトムギ化粧水」

結果から述べると、どの製品も検証初日の水分量と比較して、90%を上回る大幅な改善度を示しました。

検証初日の水分量は30未満と、測定結果の解釈一覧表を参照しても、「大変乾燥」した状態であることが分かります。それが約1週間で30〜40まで改善され、最終日には40以上の水分値を記録し、「大変乾燥」している状態から、「乾燥」まで肌のコンディションが引き上げられました。

僅差ではありますが、改善度が最も高かったのは、ナチュリエの「ハトムギ化粧水」。グラフの推移を見ても、ナチュリエの伸び率は高く、数値の上下も緩やかであることが分かります。

とはいえ、どの製品も水分量の大幅な改善が見られたため、次の検証②では、3製品のコストパフォーマンスを、保湿効果・容量・価格の3点から導き出して評価します。

画像:コスメ研究所「ハトムギ化粧水」

【検証②】保湿効果・量・値段からコストパフォーマンスを比較

検証②では、検証①で用いた「ハトムギ化粧水」3種の、保湿効果・容量・価格の3点からコストパフォーマンスを数値として算出してみました。

画像:コスメ研究所「ハトムギ化粧水」

保湿効果として用いるデータは、検証①と同様に腕の内側の決まった箇所に製品を塗布した後、時間の経過に伴う水分量の変化率をグラフ化し、グラフの縦軸・横軸と折れ線を結んだ面積を算出したものです。

水分量の改善度が高いほど、グラフ面積は大きくなるため、面積がより大きい製品ほど保湿効果が高いといえます。その他、容量・価格は各製品のブランド公式ホームページ等を参照しています。

コストパフォーマンスの計算方法は?

まず商品の価格を容量で割り、1mLあたりの価格を算出。さらに1mLあたりの価格を、保湿効果を表すグラフ面積で割り、100を掛けることで、グラフ面積100を改善するために必要な価格を導き出すことができます。

この価格が安ければ安いほど、少量かつ低価格でも高い保湿効果を発揮する製品だと評価することができ、コストパフォーマンスに優れていると言えます。

3製品のコストパフォーマンスを比較

画像:コスメ研究所「ハトムギ化粧水」

水分量のグラフ面積100を改善するために必要な価格が最も安かったのは、ナチュリエの「ハトムギ化粧水」でした。次いで、セザンヌ「スキンコンディショナー」、雪澄「薬用美白水」となっています。

ナチュリエの「ハトムギ化粧水」と、セザンヌの「スキンコンディショナー」は、容量・価格が全く同じでしたが、保湿効果の結果で0.18円の差が生まれています。雪澄の「薬用美白水」に関しては、他の2製品よりも価格が高く、水分量の改善度的には2位という結果でしたが、コストパフォーマンスの面では最下位となってしまいました。

この結果から、よりお得に保湿効果を実感したいという方には、ナチュリエの「ハトムギ化粧水」が最適と言えるでしょう。

【結論】ナチュリエは保湿効果&コスパも文句なし

画像:コスメ研究所「ハトムギ化粧水」

検証結果を元に人気の「ハトムギ化粧水」3種を評価すると、保湿効果とコストパフォーマンスという2つの面においては、ナチュリエの「ハトムギ化粧水」が最も優れているという結論が出ました。

ドラッグストアでも不動の人気を誇るベストセラーアイテムというだけあって、やはりその実力も確かなものと言えそうです。ナチュリエのオフィシャルサイトでは、「ハトムギ化粧水」を活用したスキンケア方法が紹介されているので、あわせてチェックしてみてはいかがでしょうか?

とはいえ、スキンケア製品においては、一人一人の肌にあったものを選ぶことが最も重要。本記事の結果を参考に、自分の肌に最も合う「ハトムギ化粧水」を探してみてくださいね。

現役のスキンケア研究員が、成分と化学分析から選ぶとしたら・・・?

【徹底比較】現役のスキンケア研究員が、人気のハトムギ化粧水3種を成分比較!選ぶならコレ

それぞれの成分の解説を動画で現役のスキンケア研究員ことみさんが行なってくれているので、ぜひそちらもご覧ください。

ph値を測定

Q:お肌のphを測る理由は?
A :肌のphと近いものを選ぶことで刺激の少ない商品を選ぶことができます。

水分配合量は?

Q:どうして水分配合量を測るの?
A:成分を見ただけでは分からない、保湿剤などの成分がどの程度含まれているかを調べることができます。

詳しくは、動画でことみさんの解説をご覧ください。

YouTubeで配信中!

『FORTUNE』は皆でコスメを科学するメディアです。
化粧品の成分分析などを行う会社でも使用せされている肌測定器やph測定などの検証を通じて、コスメの特徴をデータとして算出。
SNSや口コミに惑わされない、客観的な情報を発信し、あなたが本当に探し求めていたコスメに出会うお手伝いをしていきます。

※)FORTUNEで行っている検証の計測データは、統計学上有効なサンプル数を満たしているとはいえないため商品有効性を保証したり、また証明するものではありません。
あくまでも編集部スタッフの個人データとしてご覧ください。

今後も、どんどん計測や成分の解説を行なっていきますので、調べて欲しい商品がありましたらFORTUNEのYouTubeチャンネルにコメントをお待ちしております。
2020年8月15日 公開

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